愛犬家通信 vol.67

春の陽だまりのような暖かさで、部屋全体をやさしく包み込んでくれる床暖房。ぜひ、使ってみたいと考えている方も多いのでは? 今回は、愛犬との暮らしと床暖房について考えてみましょう。

ほんわか、あったか、床暖房のある暮らしってどう?

これからの寒い季節の床暖房

床暖房は、愛犬が器具を転倒させてしまったり、触って火傷をするといった心配がないのがいいところ。それだけではなく、空気が乾燥しにくく、 温風によって皮膚の水分を失わないので、フケにならないし、抜け毛やホコリを舞い上げるということもありません。また、器具本体やコードが 露出しないから愛犬がイタズをすることもなく、部屋が広く使えてお掃除も簡単です。
床暖房は愛犬との暮らしにはもってこいの暖房といえそうですが、気をつけてあげなければならないこともあります。
愛犬が普段いる場所に床暖房を設置する場合は、全体ではなく、床暖房が入っていない所もつくり、体が熱くなったときに移動して、少し熱を冷ます 場所をつくることをオススメします。寒くなったらまた暖かい床に移動してくればいいですからね。
注意してあげたいのは子犬や老犬。熱くなりすぎていることに気がつかないまま熟睡してしまい、ときには低温火傷を起こしてしまうこともあります。 そのような場合は、飼い主さんが時々様子を見て移動させてあげることが必要です。また、水分がいつでも摂れるように、新鮮なお水が常にフードボールに あるように気をつけてあげましょう。

床暖房にはどんな種類があるの?

床暖房の種類はたくさんありますが、大きく分けると電気式と温水式があります。種類によって初期費用やラニングコストが大きく違ってきますので、 暮らし方に合ったものを選ぶことがポイントです。
たとえば、リフォームで床暖房を設置する場合、電熱線で発熱するシートを床に敷き込む方式のものは施工が簡単。初期費用は安く済みますが、 ラニングコストは高めですので、狭い面積で短時間使う場合に向いています。
それに対し、温水を循環させるタイプは、給湯器の設置や配管工事など費用はかかりますが、ラニングコストは安く済みます。愛犬と暮らす家庭のように リビング・ダイニングなど広い面積で長時間使う場合は、温水式床暖房がオススメです。また、温水式は電気に比べて低温火傷を起こす心配がほとんど無いのも利点です。
床暖房は、ホットカーペットのように床だけが暖かいというのではなく、輻射熱で部屋全体を暖めてくれます。真冬でも、他の暖房器具を使わなくても 十分に暖か。春の陽だまりのような穏やかな暖かさなので、体だけでなく、心までほんわか温かくしてくれそうです。