愛犬家通信 vol.52

春になると届く狂犬病予防集合接種の案内状。犬を飼うには、一生に1回の登録と毎年1回の狂犬病予防注射が法律で決められています。 ところで、狂犬病についての正しい知識、持っていますか?

狂犬病について正しい知識を持ちましょう

狂犬病ってどんな病気?

・犬だけではなく、ほぼ全ての哺乳類が感染する感染症です。
・動物だけの病気でもなく、動物から人、人から動物へ感染する「動物由来感染症」とか「人畜(人獣)共通感染症」と呼ばれる病気の一つです。 (ペスト/結核/日本脳炎/鳥インフルエンザ/ブルセラ症/エボラ出血熱などと一緒です。)
・発症すると、大量のヨダレと脳神経や筋肉のマヒ、また、脳が破壊されることにより凶暴化し、死亡します。
・発症後の死亡率はほぼ100%で、確立した治療法はありません。(最も死亡率の高い病気として、エイズとならんでギネスにも記録されています。)

狂犬病予防法・・・何故法律なの?

・日本には「狂犬病予防法」という法律があり、生後3ヶ月を過ぎたわんちゃん(91日以上)への狂犬病ワクチンの予防接種と飼い犬の 登録及び、その後は毎年1回の接種が義務付けられています。
・現在日本では、国内で狂犬病撲滅に成功している世界でもわずかな国の一つです。しかし世界的には、南極を除く全ての大陸で感染が確認されていて、 毎年50,000人以上が死亡しています。
・犬に限らず狂犬病に感染している動物がペットとして、また、ネズミ/コウモリ/アライグマ/キツネなどのあらゆる野生動物が、海外から日本へ 持ち込まれる可能性は避けられず、ウィルスの日本への侵入を防ぐのは、事実上不可能です。つまり、国内で感染する可能性が充分にあります。
・にも拘らず、厚生労働省の調査では、国内の予防注射実施率は約40%と、流行を防ぐために必要とされるWHOガイドラインの70%を遥かに下回っています。

予防接種に出かけましょう!

さあ、わんちゃんの飼い主のみなさん!
春の便りは、こんな怖い病気から、自分の愛犬の命を守ってくれる大切な便りです。接種率100%を目指して、みんなで予防接種に出かけましょう!

≪ 今回のアイドル犬は、チャッピーちゃん (松戸市 M様) ≫