愛犬家通信 vol.41

今年は、「動物の愛護及び管理に関する法律」の5年に一度の見直しの年です。それに伴い、環境省より「動物取扱業の適正化について(案)」 への意見募集(パブリックコメント)が出されました。この意見募集で、この法律が一気に注目を浴びたこの機会に、私たちも自分の愛犬や家族の関係だけでなく、 もう少し広げて、動物の存在と私たち、命のことなどについても考えていきましょう。

動物愛護週間に寄せて

動物愛護週間とは

今年も9月20日から26日に、動物愛護週間を迎えます。この動物愛護週間は、「国民の間に広く動物の愛護と適正な飼育についての理解と関心を深めていただくため」ということで環境省が定め、国や地方自治体、関係団体などが協力して、様々な行事が各地で実施されます。
私たちは普段、何気なく愛犬と過ごしているわけですが、犬と暮らす生活って、愛犬にいろいろなもの(フードや寝床、安心など)を 与えているつもりでも、実は私たち飼い主の方が愛犬からたくさんのものをもらっていることに気が付きます。
例えば、私たちを「楽しませてくれる」「豊かな気持ちにさせてくれる」「癒してくれる」「仕事が終わっての家路が楽しみになる」 「お休みの日の気候が良さそうだとそれだけでお散歩の時間を思って幸せになれる」「寒い季節は直接温めてくれる」などなど、数えきれません。 もちろん、出かけているのに、夕方暗くなってくると「急いで帰らなくちゃ」と思ったり、雨が降ったら「大丈夫かしら」、雷が鳴ったら「平気かなぁ」 などと、いろいろ心配になることもありますが、それもすべて含めて、私たちが愛犬からもらっているものです。
愛犬に健康で暮らしてほしいと思う気持ちや、いつまでも元気でいてほしいと思う心が命を大切に思うことや、命の尊さを知ることにつながりますし、 それは、家族や友達を大切にすること、花や木や草、山や川や海などを慈しむこと、日本を大切にし、地球を大切にすることにつながっていきます。 そうなるとそれがまた自然に、自分たちの生活のことだけでなく、近所に住んでいる人の生活をも重んじたり、小さい子どもたちや高齢者の方々への思いやりの気持ちにもつながり、誰もが快適に暮らせるような社会になっていくのではないでしょうか。
今年の動物愛護週間は、こんな風に考えて、東北の被災地のことや、原発で普通の生活が送れなくなっている人たち、その人たちと生きていた動物たちについても考えていきたいものです。
さて、ここまで考えたら、一番身近な自分たちと愛犬との暮らしに戻り、今日も共に過ごせる幸せを胸に、涼しくなった時間を見計らって お散歩にでも出かけましょうか。

≪ 今回のアイドル犬は、ブランちゃん (船橋市 H様) ≫