愛犬家通信 vol.39

さて、暑さ対策シリーズ2回目の今回は、夏バテ予防です。ワンちゃんも、その子によって、暑さに対する感覚はいろいろ。 わが家のミニチュア・ピンシャーなどは、この暑さの中でもベランダで日向ぼっこをしています。 犬種によっても、暑さに強いタイプと弱いタイプがいますね。

暑さ対策A 〜 夏バテ予防 〜

暑さに弱いワンちゃんは?

北方原産のワンちゃんたちは、被毛も寒さに強いようになっているので、暑いところでの生活には、どうしても向かない傾向があります(シベリアン・ハスキーやサモエドなど)。
地面からの照り返し熱を受けやすい小型犬や足の短いワンちゃんは、お散歩の時、特に注意が必要です(コーキー、ダックス、マルチーズ、シー・ズーなど)。
太陽の熱を受けやすい黒い毛のワンちゃんたちは、身体全体が熱くなることがあります。
口吻(こうふん/マズル、口先部分)が短いワンちゃんたちは、口の中の空間が狭いので、舌を出してハッハッと荒く息をして口の中の温度を下げるのが不得意です (パグ、フレンチブルなど)。 子犬や老犬、また、太ったワンちゃんたちは、体力が不足していると体調を維持するのが大変です。

夏バテを予防するためには

日本の夏は高温多湿。私たち飼い主にとっても暮らしにくい季節ですが、 汗をかいて気化熱で体温を下げるということが出来ないワンちゃんたちにとってはもっと厳しいはず。 熱い日は濡れタオルを身体をかけてあげるなど、少しでも涼しく暮らせる工夫をしてあげましょう。
ケージやベットで寝る習慣のあるワンちゃんたちには、暑い空気がこもらないように、空気の入れ替えをしてあげましょう。 風通しのいい場所にベットを移動させたり、扇風機やうちわで時々風を送ってあげるのも有効です。
お部屋の中で居心地の良い場所を探して移動できるように、フリーにできる範囲を広げてあげるのもいいかもしれません。 玄関のタイルはひんやりと冷たくて、結構お昼寝に向いていますよ。
新鮮なお水はいつでも飲めるようにしてあげましょう。 なかなかお水を飲まないワンちゃんは、朝晩の食事の時にフードにお水を入れてあげるのも有効です。一日の水分摂取量をだいたいでいいので 把握しておきましょう。いつもより極端に水分を取っていない日には、水分保有率が高い食べ物をあげるのも有効です(身体に害の無い果物など)。
部屋の温度をいつも低めに設定していると、外気との気温の差がありすぎて、外気に触れた時に体調を崩してしまうことがあります。 ワンちゃんのために快適な空間を目指すことは大切ですが、少しずつでも暑さに慣らすのも必要。ワンちゃんの調子に気をつけながら 過保護にならないようにするのも大切です。

 

暑い季節の注意

暑い季節は、衛生面にもいつも以上に注意が必要です。
食べた後のフードボールや口をつけたお水も要注意。まめに洗ってあげましょう。

≪ 今回のアイドル犬は、ロミーちゃん (松戸市 S様) ≫