愛犬家通信 vol.37

さて、お手入れシリーズ2回目の今回は、耳の中のメンテナンスと歯磨きです。

愛犬のお手入れA 〜 耳と歯磨き 〜

立ち耳と建て耳では汚れ具合が全然違います。どちらが汚れやすいかと言うと、圧倒的に垂れ耳です。 立ち耳はホコリなどが入って汚れそうな気がしますが、垂れ耳のほうが頻繁に見てあげる必要があります。 垂れ耳は、風通しが悪く湿りがちなので、カビが繁殖してしまったり、耳ダニなどの寄生虫にとって住みやすい環境なので、 トラブルをおこしやすいのです。
耳のお手入れと言っても、毎日そっと綿棒で拭う程度。この時、消毒液か洗浄液などで少し綿棒の先を濡らした方が 皮膚に優しく、傷つけてしまう危険性が少なくなります。耳の内側は特にデリケートで傷つきやすいので、奥まで拭き過ぎたり、強く擦り過ぎたりしないように、 そっと見える範囲だけ拭いてあげましょう。
また、奥の方が汚れていたり、耳にチャコレートのような色で粘りのある汚れが付いていたり、耳の中のニオイが臭い時は、お手入れでは 解決しないこともあるので、すぐに獣医さんに相談しましょう。

歯磨き

歯が健康だと体も健康でいられるのは犬も人間も同じです。愛犬に健康で長生きをしてもらうためには、飼い主さんが愛犬の歯の健康を守るのが大切です。 犬は口腔内がアルカリ性なので虫歯になりにくいですが、歯周病にはかかりやすいので注意が必要です。 現在では、3歳以上の成犬は80%が歯周病をもっているとも言われています。
歯周病の原因は歯石です。歯石の付いた歯には歯茎との間に歯周ポケットが出来てしまい、そこに歯周病菌が繁殖すると歯周病になります。 歯周病になってしまうと、歯がぐらついてよく噛めなくなってしまったり、歯を抜かなくてはならなくなってしまうこともありますし、 そのまま放っておくと菌が体にまわり、全身的な問題に発展してしまうことにもつながります。
いったん歯石が付いてしまうと、除去するのが困難ですから、歯石を付けないようにすることが大切です。 そのためには、歯垢の状態の時に綺麗に除去するのが簡単。歯垢が歯石になるのにはわずか3日間しかかかりません。 ガーゼで拭いたりするのもいいのですが、できれば歯ブラシが上手にできるよう、少しずつ何回も練習してあげましょう。
もちろん、成犬になってからでも可能ですが、小さい頃から練習した方が抵抗なくやってもらえるようになります。なるべく毎日歯ブラシをしてあげましょう。 この時、怖い顔をして歯ブラシを持って近づいて行くと、ワンちゃんも緊張しますし、苦手になってしまうので、できれば楽しそうに笑顔で コミニュケーションタイムとして誘ってあげるといいですね。

≪ 今回のアイドル犬は、カスケードちゃん / たけしちゃん (松戸市 K様) ≫