愛犬家通信 vol.33

震災後、多くの方々が心を痛め、不安やストレスにさらされていることと思いますが、それはワンちゃんたちも同じこと。 下痢、嘔吐、落ち着きがなくなったり、噛んだり、吠えたり...。あなたの愛犬に思い当たることはありませんか? 「ある!ある!」とうなづいている飼い主さんにオススメなのが、アロマテラピーです。今回から3回連続で、人だけでなく、ワンちゃんにも 効果的なアロマテラピーをご紹介いたします。

ワンちゃんも喜ぶアロマテラピー@

芳香療法としてのアロマテラピー

アロマテラピーとは、芳香療法のことですが、香りを楽しみながら手軽にでき、すっかり私達の中で馴染み深いものになりました。
精油から立ちのぼる芳香は、私たち人間だけでなく、ニオイに敏感なワンちゃんにも効果的。香りの持つ力で心を落ち着かせたり、元気が出たり、 緊張を和らげてくれたりするのです。

ワンちゃんにもアロマは大丈夫?

「よく臭覚が優れたワンちゃんに、アロマなんて大丈夫?」と心配する方がいらっしゃいます。
ワンちゃんの収穫は人の数千倍から1億倍程度と言われますが、これは、嗅ぎ分けられるニオイの種類が人より多かったり、遠くのニオイが 嗅ぎ分けられるからと言われています。
そう考えると、ワンちゃんに適した使い方をすることで、私たち人間と同じようにアロマテラピーの効果を期待することができます。

 

ワンちゃんの好きな香りを見つけよう

ではさっそく、ワンちゃんのためのアロマテラピーをを始める前の準備として、愛犬の好きな香りを見つけるところから始めましょう。
まず、いくつかの香りを用意して、ワンちゃんの花崎20p位のところで香りを嗅がせてみてください。もし、その香りが好きなら、クンクン嗅いだり ペロッとしたり、興味津々になります。
逆に、その香りが嫌いなら、プイッと顔をそむけたり、くしゃみをしたりします。
分かりやすいですね。

癒しのルートは3つ

香りを楽しむアロマテラピーですが、実は、3つのルートを使って体に取り込んでいるのです。
・鼻から脳へ伝わるルート
・鼻から口、肺に入り、血管に伝わるルート
・皮膚を通って血管に入るルート
どのルートで体内に取り込んでも、香りが持つ様々な有効成分が肉体面と精神面のどちらにも働きかけてくれます。 ですから、効果を高めようとして香りを強くする必要はありません。むしろ、過度に強すぎる香りは、人にもワンちゃんにも逆効果。 ほのかな香りでも、3つのルートでしっかり効果を受け取っているので安心してくださいね。

ワンちゃんにオススメの精油

★リラックス系
ラベンダー、ネロリ、イランイラン、ゼラニウム
★胃腸の調子を整える
カモミール
★元気・食欲up
ゼラニウム、グレープフルーツ、ローズマリー

いろいろな効能効果はありますが、まず、愛犬の好きな香りを探すこと。いつでも、どこでも、好きな香りがあるだけで、ワンちゃんも 安心できます。

ねっ!ワンちゃんの喜ぶ姿が目に浮かびませんか?
次回は、スプレーやクリームなど、ワンちゃんの選んだ香りの具体的な使い方をご紹介いたします。

≪ 今回のアイドル犬は、ハルちゃん・キックちゃん (市川市 M様) ≫