愛犬家通信 vol.30

春は花咲く気持ち良い気候。そして、不快な花粉の季節。今年の花粉は去年の2倍とか。花粉症デビューの人も結構でているようですし、鼻水や目の痒みに苦しんでいる人もたくさんいらっしゃることでしょう。しかも、急に暑いくらいの日が来るかと思えば、次の日は真冬並みだったりと、天候も不安定で体調を維持するのがなかなか大変です。この時期、行政から飼い主さんに毎年届くお便り。そう、狂犬病予防接種のおしらせです。

そろそろ、予防接種のお便りが届きます 〜 狂犬病 〜

狂犬病って、怖い病気なの?

日本ではすでに絶滅してしまっているという噂もあるこの病気。「狂犬病」という名前から、犬特有の病気かと思ってしまいますが、実はほとんどすべての哺乳類に感染の可能性があります。ネズミ、タヌキ、こうもり、等々。もちろん、人間も例外ではありません。
しかも、発症してしまうと100%死亡率の怖い病気です。日本では、昭和32年を最後に発症が確認されていませんが、世界中では毎年5万人以上の人が死亡しています。
2006年には、フィリピンで犬に噛まれ感染した男性が、帰国後に発症し、治療のかいも無く亡くなられています。
日本の港に寄港する外国船が犬の船を守り神にしていたり、長い航海のパートナーとして犬を乗せたりしています。また、ハムスターやフェレットをはじめ、多くのペットが輸入されているなど、狂犬病ウィルスを持った外国産の小動物たちが、すでに入国している可能性も十分にあります。
狂犬病は、現在でも、決して絶滅なんかしていないのです。

狂犬病の予防接種って、本当にしなくちゃなんないの?

もし、日本国内で感染している動物たちが発見されたり、渡航経験のない人が発症してしまった場合は、きっと日本中がパニックになってしまうでしょう。このパニックを抑えるために、行政は、去年の口蹄疫や鳥インフルエンザに対する処置と同等、あるいはそれより厳しい処置を行うのではないでしょうか。
これだけ恐ろしい病気だからこそ、日本では狂犬病予防法という法律で、接種を義務付けられているのです。
愛犬の健康と命を守るのは、飼い主さん、あなたです。
行政からのお便りが来たら、忘れず接種に出かけましょう!

≪ 今回のアイドル犬は、ポコちゃん・ソラちゃん (松戸市 M様) ≫