愛犬家通信 vol.12

今回は体重管理とダイエットのお話です。

愛犬の体重1kgの増加を人に換算したら・・・

日本人は、どうしても丸々した形に子犬のかわいらしさを重ねて、ぽっちゃりした体型の犬 を好む傾向があるそうです。また、食べ物をあげた時に嬉しそうに食べる愛犬の姿や、おね だりする愛犬の、飼い主を見つめるつぶらな瞳に負けて、ついつい余分な間食をあげてしま いがち・・・。
見た目は一口サイズの小さな物でも、沢山与えていれば、すぐに一日の必要摂取カロリー なんてオーバーしてしまいます。これは自分に当てはめて考えれば、私達にも簡単に想像 できますよね?
ましてや、愛犬の体の大きさは、あなたの何分の1でしょうか?
仮に、あなたの体重が50kgとして、愛犬が10kgなら、愛犬の1kg体重増加は、あなたの 体重が5kg増えたのと一緒です。「キャー!!」5kg増えたら相当焦りますよね?

あなたの愛犬は標準体型か否か?

犬の場合、犬種ごとに大きさや体型が大きく異なるため、人間のように理想体重 を割り出す計算式のようなものは存在しません。 でも、肥満度を飼い主さんでも簡単にチェックできる方法があります。
両手で軽く胸のあたりの側面をはさんでみて下さい。この時、肋骨を軽く感じられる ようならば正常。 皮下脂肪に邪魔されて、骨がどこにあるのか定かでなければ肥満です。逆に外から 見て明らかに肋骨が浮き出ているようなら、やせ過ぎの場合があります。 背骨も同様に、上から軽く押さえて感じられれば大丈夫です。
また犬を上から見て、腰の部分がくびれているかどうか、も判断材料になります。

「適正体重オーバー/肥満」が犬に及ぼす影響

基本的に人間と一緒です。糖尿病・心臓病・腎臓疾患・高血圧などの様々な生活習慣病の引き金になる他、四肢の関節や骨に過重な負担が掛かり、関節炎・椎間板ヘルニア・前十字靭帯の損傷や断裂・骨折などの原因になったり、それらの症状を悪化させたりしています。 愛犬は自分で食べ物の管理ができません。犬の肥満は飼い主の責任です。

次回は、大事な家族を肥満から守る予防と、肥満から救うダイエット法についてです。