愛犬家通信 vol.11

今回もワクチンについての続きです。

愛犬の命を守るためにできることII

ワクチンの知識2

犬のワクチン注射とは、微量の病原体を体内に送り込むためにします。
その病原菌と戦うために体の中で抗体が出来上がり、次に万が一同じ病原体が体の
中に入ってきたとしても、その抗体がそれをやっつけてくれる・・・という、人間のワクチン
接種と同じ仕組みになっています。
けれども、微量とはいえ、体の中に病原体を入れるわけですから、注意しなければなら
ないこともいくつかあります。
まず体調が悪い時には接種しないことです。
体調が悪く、体力が低下している時には、普通なら感染せずに済む微量な病原体に逆
に感染すてしまったり、感染はしないまでも、吐き気や下痢などの激しい副作用が起き
てしまったりする可能性があります。

 

発情中やその前後のメス犬、妊婦中、授乳中の場合も避けて下さい。
旅行や引越しなどの環境が変わる前後の接種も、ワンちゃんの精神的ストレスがある時期
ですので、やはり控えた方が無難です。
ワクチン接種は体調が万全の時に受けましょう。
シニア犬の場合や、現在治療中の疾患がある場合は、よく獣医さんと相談して下さい。
また、人間同様、抗体は接種後すぐに作られるわけではなく、約2〜3週間かかります。
その間も、激しい運動で体に負担をかけるのは厳禁です。
運動や散歩はいつもより控え目にします。
もちろんシャンプーも、ワクチン接種予定日の2、3日前には済ませ、接種後しばらくは控えましょう。