愛犬家通信 vol.10

誰しも、家族である愛犬には、健康で一日でも長くそばにいて欲しいですね。そのために、飼い主である私達にはできることがたくさんあります。私達人間とは異なった種族である愛犬。健康管理の正しい知識を身に付け、ちょっとした日常の気配りをしてあげて、わんちゃんと一緒に健やかに優しく楽しい暮らしをおくりましょう!

愛犬の命を守るためにできること

ワクチンの知識1

わんちゃんには年に1回ワクチンの予防接種をします。
これは、危険性が高い幾つかの感染症の予防注射になります。
3種混合・5種混合などと、幾つかのワクチンを混合型でするものから、特定の1種類のみのワクチンまで様々ありますが、どれも重症化しやすいものや死亡率の高い感染症になります。
私達人間も、毎年インフルエンザなどの流行に備え、子供やお年寄りは優先で、またその他の方も予防接種を希望したりします。
もちろん、予防接種をしておけば絶対その病気にかからないかと言えばその保証はありません。
けれども、その病気にかかりにくくなりますし、万が一かかってしまった時も、命の危険などには及ばない軽傷で済む可能性が高くなります。

現在はワクチン接種の普及が進み、例えば怖い伝染病のひとつ、犬ジステンパーなどが大流行することはなくなりました。
そのような目に見えた恐怖が減ったためや、室内飼いでほとんどお外へは出さない、小型犬の体力が心配・・・などの理由からか、最近はこのワクチン接種をしなかったり、2年や3年に1回、という飼い主さんも見受けられます。
けれども、人間と違って、犬は終生抗体と言うものを作ることができません。
私達人間は、幼い頃などに予防接種をすると、その時作られた抗体が、ほぼ一生に渡って活躍してくれます。
しかし犬の抗体は、時間がたつと次第に効力が低下してしまいます。
そこで、安全性を考えて、1年に1回ワクチン接種が行われています。
ぜひ、愛犬を怖い感染症から守るために、獣医さんと相談して、何種類かの混合ワクチンを毎年1回接種して下さい。